CULTURE社風を知る
クロストーク3─20代×30代×40代 座談会─
一人ひとりの成長が、会社を変えていく
今回は、東急グルメフロント(以下、TGF)の、最前線で働く若い20代の社員と、多様な職務を経験した中堅の30代、そしてマネジメントの立場を担う40代の3名の社員に集まってもらいました。世代が違うからこそ、仕事を取り巻く環境も、仕事や会社に対する考え方も異なり、意見も違います。そのあたりのホンネを聞いてみました。
PROFILEプロフィール
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山下 美紀 YAMASHITA MIKI
ブレッドスタンド 長津田店
2016年入社/文学部 人間学科 卒埼玉県出身。
中学では卓球部、高校ではバドミントン部に所属。大学では手話サークルで、スピーチコンテストを運営。趣味は食べ放題のお店に行くことと、動物の動画やブログのチェック。好きな食べ物は野沢菜のおやき。CAREER PATH
2016年ヴィ・ド・フランスカフェ大倉山店
2018年ヴィ・ド・フランスカフェ中央林間店
2019年現職
OFF TIME
2019年11月に、南町田グランベリーパーク内の猫カフェに行きました。猫好きの私は、一人で4時間ほど滞在し、撫でたり遊んだりで大いに堪能しました。
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髙梨 義久 YOSHIHISA TAKANASHI
経営管理部 経理財務担当
2005年中途入社/法学部 法律学科 卒神奈川県出身。
大学卒業後、半年契約社員を経験し、正社員に。中学は卓球部、高校では野球部に所属。大学では法律サークルで討論会に参加。読書は池波正太郎などの歴史ものや戦国時代のものを読む。CAREER PATH
2005年ドトールコーヒーショップ東横渋谷店
2006年ドトールコーヒーショップ不動前店
2007年ドトールコーヒーショップ雪が谷店
2010年ドトールコーヒーショップ雪が谷店 店長
2011年ケンタッキー・フライド・チキン中央林間店 店長
2012年ケンタッキー・フライド・チキン鷺沼店 店長
2013年ケンタッキー・フライド・チキン武蔵小杉東急スクエア店 店長
2013年ケンタッキー・フライド・チキン二子玉川店 店長
2017年ケンタッキー・フライド・チキン担当 マネージャー
2018年現職
OFF TIME
可愛がっているハムスターです。あたかも、ゲームをしながら、テレビを見ているみたいですが、本当は、チーズを食べているだけです。
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林 壮 TAKESHI HAYASHI
営業部 マネージャー
1998年入社東京出身。
小学校から中学までは水泳、高校では柔道部に所属。定食屋でアルバイトをしたことから、中華や和食などの料理を得意とする。現在4人の子育てをしながら、毎日子供の食事を作っている。休日は子供と一緒に、登山やキャンプ、映画に出かけるが楽しみとのこと。好きな食べ物は何でも。CAREER PATH
1998年ミスタードーナツ 各店舗歴任
2000年ミスタードーナツ 店長
2002年ごはん処おはちたまプラーザ店 店長
2007年ヴィ・ド・フランスカフェ 各店長を歴任
2010年TWG Tea自由が丘 店長
2013年TWG Tea担当 マネージャー
2019年現職
OFF TIME
毎年、夏に富士登山を楽しんでいます。2019年は同僚4人で登頂しました。毎年、御朱印をもらって記念にしています。右が私で、左は同僚の岡部。
なぜTGFなのか
東急グループで、東急沿線で仕事ができるメリット
本日はお忙しいところありがとうございます。まずは、皆さんの就職活動と、TGFに入社を決めた理由を聞かせてください。
- 山下
- 私は出版業界をはじめ、複数の業界を回っていました。TGFを選んだのは、転勤がないこと、東急グループの会社なのでバックグラウンドがしっかりしていること、そして多くの飲食ブランドを持っているので、仕事が面白そうだと思ったことです。
- 高梨
- 私は最初、公務員を目指して勉強していました。卒業後は当社のドトールコーヒーショップでアルバイトをしていて、その後正社員に採用されました。入社を決めた理由の一つに、元々、教育に興味があったので、高校生や大学生のアルバイトがたくさんいる職場で、自分がこれまで培ってきたものを伝えていければ良いと考えたこともあります。
- 林
- 私も学生時代、飲食店でアルバイトをしていて、飲食業界に興味を持つようになったのがきっかけです。アルバイトしていたのは大阪が拠点の串揚げ屋だったので、東京の地元に強い会社を選んだ結果、当社になりました。
それでは、現在の仕事内容を具体的に聞かせてください。
- 山下
- 現在、ブレッドスタンド長津田店で勤務しています。「ブレッドスタンド」は、リトルマーメイドの新ブランドで、2019年10月にオープンした長津田店が第1号店となります。PASUMOなどの交通系電子マネーを使ってキャッシュレスでクイックにお買いものができるコンパクトなベーカリーです。私は店長代行として、シフト作成から売上管理、オペレーションの落とし込みなどの業務をしています。
- 林
- 山下さんの店は、当社でも新しい業態なので大変ですよね。よく頑張っていると思います。私はそのブレッドスタンドを含め、ヴィ・ド・フランスカフェ、デニッシュバーの3種のベーカリーのマネージャーとして、運営・企画などを担当しています。
- 高梨
- 私は現在、経理財務担当として、日次・月次の予決算、入出金、債権債務処理などと、四半期の決算・取締役会の資料作成などを主な業務としています。経営陣の要望に応じて、手元にある数字を基に業績などを分析や、資料作成なども随時行っています。店舗の収益を分析し、営業マネージャーの施策の参考となる数字を提供するのも仕事です。
- 林
- 高梨さんとは部署は違いますが、実は席が向かいなんです(笑)。店舗の収益分析などのデータがほしい時、すぐに数字を出してくれるので大変助かっています。
TGFの仕事の醍醐味
ブランドが多いので、多彩な経験ができる
外食産業ではいろいろな会社がありますが、特にTGFの仕事の面白味は、何だと思いますか?
- 山下
- 店舗を展開する東急沿線は洗練された方々が多く住んでおり、そのような好立地の場所で勤務できるところが魅力です。
- 林
- 私はさまざまな業種があり、いろいろなブランドや場所で飲食店の業務経験を積むことができることだと思っています。
- 高梨
- そうですね。当社の1番の魅力は他社に比べると、取り扱っているブランド数が多く、自分がやりたいと思うブランドだけではなく、それ以外の経験もできる環境にあるので、多彩な視点から飲食業界の営業を学ぶことができるところだと思います。また山下さんが言うように、東急沿線で展開していることから、お客様の数が多い立地での出店となるので、忙しい店舗を経験できることも勉強になります。
逆に、TGFの仕事の大変なところ、苦労する点について教えて下さい。
- 山下
- 最近は長時間労働は少なくなってきていますが、店長や社員の立場になると、アルバイトやパートさんが足りない時に朝一度出勤した後に休憩を取り、夕方の繁忙期に再度出勤をせざるを得ないなど、勤務時間が変則的になることがあるのは大変です。
- 高梨
- 東急線の出店が多いので、鉄道工事に合わせて出退店をしなければならないことがあります。販売好調の店舗も撤退しなければいけない時は辛いですね。また、ブランド数が多いのは良いことですがどうしても担当する各ブランドに意識が集中するので、他のブランドとの横のつながりとでも言うか、関連性が希薄になりがちです。管理する立場から言うと、ブランド間の人事異動など、社員の配属が難しいこともあります。
- 林
- 現在は特にありません。これまで店舗や異なるブランドや業態への異動もたくさん経験しました。異動先で新たに業務を覚えることや、現場に慣れるまでは大変だと感じることはありましたが、今では専門性はもとより、順応性やコミュニケーション能力を身に付ける上で、貴重な経験だったと思っています。
長所と課題
自分の仕事だけではなく、全体を見ることが大切
会社全体を見て、TGFの好きな所はどのようなところでしょうか?
- 山下
- 仕事のことでいうとベーカリー部門は3つのブランドに分かれているので、他のブランドの取り組みを自分の店舗運営に反映させることができるので、とても勉強になります。
仕事以外では、東急グループの充実した福利厚生を使って、年に何回か旅行に行っています。
- 高梨
- 当社は仕事を個人に任せ、チャレンジすることに肯定的な企業風土があります。それが会社の良さだと思います。
- 林
- 会社として成長し続けているところですね。入社当時は、レストラン事業とミスタードーナツやケンタッキーくらいで小規模でしたが、今では自社ブランドや輸入ブランドなども手掛けており、変化を遂げながら大きく成長していることを実感しています。今後もどうなるのか、楽しみですね。
では、TGFの課題と感じる点はいかがでしょうか?
- 山下
- 現在小規模な店舗で店長代理をやっていますが、どうしても店の運営が生活の中心となって、計画的に有給休暇をとれないことがあります。そちらを配慮していただけると嬉しいです。
- 高梨
- 店舗で働いていると、それぞれのブランドや店舗へのこだわりが強くなり、変化に対して保守的になることがあります。「木を見て森を見ず」です。自分のブランドや仕事に愛着をもつことは大いに結構ですが、「今、業界はどうなっているのだろうか」など、時としては一歩引いて全体の様子を見ることが必要です。もっと視野を広く持って、会社やブランドを俯瞰的に見てもらいたいと感じます。
- 林
- 私は逆に、さまざまなブランドを経験するがゆえに、担当ブランドへの愛着が薄くなり、経験や専門知識を持ったスタッフが少なくなることを懸念しています。社内では計画的に研修をはじめとする人材育成をしていますが、それぞれのブランドの良い部分を、もっとしっかり伝えられるスタッフを増やす必要性を感じています。
社風について
風通しは良い。それでも改善の余地あり
ズバリ、TGFの社風については、どのように感じていますか?
- 山下
- なんと言っても、社員の「食」への関心が異常に高いところだと思います(笑)。私も気になる店がある時、同僚に声をかけると、みんな身を乗り出して聞いてくれます。そして直ぐに、何人かで行ってしまいます。
- 高梨
- 私は、良くも悪くも体育会系だと思いますよ(笑)。
- 林
- 高梨さんの意見、わかるような気がします。当社は今も成長段階にあり、良く言えば発展途上。でも悪く言えば、大きくもなく小さくもないという意味で、絶妙な位置付けにある会社でしょうか。
社内の風通しは、どのように思いますか?
- 山下
- 現在、私の店舗は社員が一人ですが、すぐ近くに当社の店舗があり、ブランドが違っても何かあればすぐに相談できるので心強いです。また、直属の上司である林さんには、何でも相談できるので、風通しは良いと思っています。
- 林
- 私も、自分自身は風通しが良いと感じていますが、店長やスタッフの中には、相談する相手がいないと思っていたり、孤独に感じている人もいるようです。本部と店舗のコミュニケーションをマネージャーだけに任せるのではなく、会社全体で考えていく必要があると思います。
- 高梨
- これは部署によって差があると思いますが、良いところは施策への行動が早いところです。課題は、改善するまでに時間を要する場合があることです。私なんか、どんどんやってみたらいいと思うのですが・・・。
TGFの「人」について
一人ひとりが会社に変革を起こしてほしい
次は「人」についてお聞きしますが、20代の山下さんは先輩社員を見て、どのように感じていますか。
- 山下
- 先輩を見ていると、お店のために・仲間のために動いている方々が多いと感じています。頼りになる存在です。
30代の高梨さんは、先輩・後輩について聞かせてください。
- 高梨
- 先輩の方々はそれぞれ経験を積んで現在の立場にいるので、その経験に基づく話は聞く価値があると思っています。ただ、中には、自分の考えに固執している方もいるので(笑)、経験だけではなく少し視野を広げて考えてほしいと思うこともあります。
一方で、後輩社員は比較的素直な方が多いのかなとは感じています。素直はいいのですが、自分の軸が足りないような気もします。私としては、「出る杭」となるような、下から突き上げるくらいの勢いがほしいところです。
40代の林さんは後輩をご覧になっていかがですか。
- 林
- 強いていえば大変なことも多いと思いますが、お店の仕事を楽しんで働いてもらいたいと思います。社員が楽しく働いていれば、パートやアルバイトの方々にもそれが伝わり、店の雰囲気がガラリと大きく変わっていくことを私自身経験しています。そうやって一日一日を大事にしてほしいですね。
それでは、これからTGF社員がより生き生きと働くために、TGFがどのような会社であって欲しいと思いますか?
- 林
- 私は、TGFはライフワークバランスが取れており、仕事もプライベートも充実している会社だと思っています。押し付けではない程度に、社員親睦会などを活かして、さまざまな年代のスタッフが職場以外で、もっと交流できるといいと思います。みんなで会社を盛り上げていきたいですね。私自身も、なるべくコミュニケーションをとること、オープンであることを心掛けています。
- 山下
- 山下 外食産業ではなかなか難しいのですが、私は生き生きと働くために、1週間ほどの大型連休がとれるような制度がほしいです(笑)。そのためにはリーダーを育成して、店舗を任せられる従業員を増やしていきたいと思っています。
- 高梨
- 高梨 私はもっと社員が自主性を持って働いていけるような会社になっていければよいと思っています。上の人の指示で仕事をするのではなく、自分の軸を持って行動できれば、モチベーション高く仕事ができるのではないでしょうか。自分が何をしたいのかはっきりと意思表示できれば、周りもそれに対してフォローやバックアップができると思います。
今は以前より社員一人ひとりに意見を求められる機会が増えています。私も、現在の立場でできることをしっかりとやっていくこと、そして現状に満足するのではなく、より良い方法がないかを常に考え、それを発信していくことで変化を起こしていきたいと思います。
- 林
- 私も高梨君と同じ考えです。
今後の目標と夢
みんなが成長できる、働きやすい会社に
最後に、皆さんのTGFでの今後の目標や夢を教えて下さい。
- 山下
- 私は、従業員の方たちが気持ちよく働ける店舗づくりを目指しています。それと私の好きな食べ放題のお店を出店してみたいですね(笑)。
- 高梨
- 私自身はまずはシニアマネージャーになること、さらに部長職以上を目指したいと思っています。若手・中堅が基幹職に食い込んでいくことにより、新たな考え方を反映していきたいと思います。
- 林
- 私は会社とともに、自分自身も成長していきたいと考えています。その結果、一緒に働くスタッフも成長して、飲食業界で一番働きやすい会社となることを目標にしています。──本日は、ありがとうございました。
最後に
3名の社員の仕事に対する問題意識や考え方には若干の違いがあるようです。しかし自分なりの想いを胸に日々の仕事に向き合い、自ら描く将来の目標に向かい頑張っている姿は世代を超え等しく共通するものと思います。それぞれが10年後、20年後、どのような姿に成長しているのか楽しみです。私たちと一緒にぜひ見てみませんか。(採用担当一同)