PEOPLE & WORK 人と仕事
本部業務/企画開発部門の仕事
中長期的な視点でオリジナルブランドを育てる
企画開発部 販促・マーケティング担当 マネージャー
大橋 智洋
2007年入社
私の仕事
オリジナルブランドの中長期戦略および販促企画、広報業務を担当
私は企画開発部に新設された販促・マーケティング担当部門で、企画業務と広報的業務を担当しています。企画業務では、当社のオリジナルブランドである「しぶそば」、「NICOTAMA DAYS CAFE」、シンガポールから導入した高級ティーサロン&ブティック「TWG Tea」などのブランド設計を行っています。たとえば「しぶそば」は「明るくて、きれいで、品質にこだわり、女性が一人でも入りやすい店」と定義され、東急線沿線にふさわしいブランドとして、店舗づくりやサービス、品質を確保できているかなどをチェックし、ブランド力向上に努めています。
また、3C分析、4C分析(※)などのマーケティング環境分析のフレームワークを使って、将来の目指す姿、目標など、中長期的な戦略を経営陣に提案しています。同時に、季節や周年イベント、キャンペーンなど、短期的な販促企画を立案し、その実施までを手掛けています。
当社の事業を広く知っていただくための広報的活動も行っています。具体的には、ホームページの更新やコンテンツの追加、テレビや新聞・雑誌などからの取材申し込みの対応やプロモーションなどを担当します。東急沿線はITリテラシーの高い土壌なので、今後はスマホアプリなどITを活用して30代、40代の女性に効率的にアプローチし、さらに、集めたデータを分析することで販促活動に利用できる仕組み作りを手がけていきたいと考えています。
- 「3C分析」「4C分析」:マーケティングの戦略策定で利用される分析手法で、3Cは、「市場・顧客(Customer)、「競合(Competitor)、「自社(Company)」を指し、4Cは「協力者(Co-Operator)」が加わる。
- 価格改定を説明するチラシに付けたアンケートへのお客様からコメント。私たちの想いが、お客様に届いていることを実感し、感動しました。
仕事の醍醐味と苦労
成功のために不可欠な周到な準備と綿密な打ち合わせ
企画開発の仕事は、キャンペーンなど一見派手に見えますが、企画から準備まで地味な作業の連続です。生涯のほとんどを土の中で過ごし、日の目を見るのはほんの一瞬というセミの一生に似ています。企画段階では地道なリサーチを重ね、実現に向けては多くの担当者に事前説明や意見集約を行い、スケジュールの遅れや計画変更などの不具合が発生しないように細心の配慮が求められます。
その努力が報われるのは、最後に成果を実感できる一瞬です。価格改定を行った際、その理由を説明する小さなチラシにサービス券を付けました。裏にアンケートを付けたところ、「かくも心のこもったお知らせに、日本の正しい企業倫理と告知努力を感ずる」(※)と、まさに私たちの想いを正面から受け止めてくれたお客様がいて感動しました。そして、この小さなチラシにより多くの方々に価格改定への理解を促進することができたと確信することができました。このように自らが仕掛けた販促企画がお客様に届き、お客様から良い反応をいただいたり、成果が数字となって現れた時に、仕事をやり切ったと感じます。
- 価格改定を説明するチラシに付けたアンケートへのお客様からコメント。私たちの想いが、お客様に届いていることを実感し、感動しました。
仕事の学び方
仕事は「まずやってみる」
ことでものにする
仕事では、足踏みせずに「まずやってみる」ことを信条としています。そして、わからないことは周囲の人に経験やノウハウがないか聞いてみます。さらにインターネットで検索したり、参考になりそうな情報を複合的に調べ、良いと思った事例や資料を真似てみながら、一つひとつの仕事を自分のものにしていくよう心掛けています。
マーケティングはこれまでまったく経験したことのない未知の仕事の分野でした。まさにゼロからのスタートで、上司の指導の下に、3C・4C分析の事例をたくさん集めて勉強しました。そして、フレームワークを「しぶそば」や「TWG Tea」などのブランドに落とし込んで、実践的な分析まで学ぶことができました。
今後の目標
自らの手で、より魅力的な人材にあふれ、より従業員満足度の高い企業にしたい
この業界は人手によるサービスが基本で、自動化、省力化が難しく、人の魅力が業績を左右するといっても過言ではありません。私は入社後、店舗のスタッフや店長、経理財務担当を経て、現在の企画・マーケティング担当と幅広い業務を経験させていただきました。将来は、これまでの業務経験をもとに「人」を育てていきたいと考えています。また、飲食業界は労働環境が厳しいと思われがちなので、経営的な立場に近いところで、社員の立場に立って職場環境を整備することで、「魅力的な人材にあふれた従業員満足の高い」企業にしていきたいと考えています。
印象に残るエピソード
皆のベクトルを一つに、
大きな成長を実感
2018年11月4日、しぶそば蒲田店が50周年を迎えるにあたり、「蒲田店50周年記念イベント」を実施しました。4カ月前から検討を開始し、社員からアイデアを募集するなど、社員を巻き込んで準備を進めました。キャンペーンスタートの初日には、50日間毎日かけそばが食べられる「しぶそば定期券」を限定販売したほか、しぶそばのオリジナルキャラクター「しぶくまくん」グッズも販売しました。また、秋田県の春菊や京野菜の堀川ごぼうの天ぷらを載せた「50周年記念メニュー」を全店で展開し、キャンペーンメニューとしては過去最高の売上を記録することができました。
この企画の成功は、「しぶそば」のマネージャーや店長、経理財務担当や外注業者など皆様の協力で、ベクトルが一つになったからに他なりません。この作業を経験して、計画する「企画力」や相手の立場を考える「調整力」、やりきる「実行力」が身につき、大きく成長することができたと思います。
ONE DAY SCHEDULE
ある日の私
- 07:00
- 起床。
- 09:00
- 出社。PCでメールをチェックし必要なものにはすぐに返事を。一日のスケジュール、to do listを確認。
- 10:30
- 社内打ち合わせ。営業兼務の企画チームの同僚とプロモーション企画の資料についてディスカッション。
- 11:00
- 上司にイベント企画の進捗具合を報告。
- 12:00
- 近くのコンビニで昼食を買い、スピーディーにすませる。
- 13:00
- イベントの企画書を作成。
- 15:00
- 部下からプロジェクトの進捗状況の報告を聞く。
- 16:00
- PCで情報収集したり、企画書の続きを作成。
- 18:00
- 退社。
- 18:30
- 会社の同僚と近くの居酒屋へ。
- 20:00
- 帰宅。掃除などの家事を手早くすませる。
- 20:30
- 読書、YouTube、ネットサーフィン。
- 23:30
- 就寝。明日の仕事のため24時を超えないようにしている。
私の必携品
A5サイズリングノートとフリクションペン0.38mmブルーブラックボールペン
手帳は使わず、スケジュールや打ち合わせ内容、アイデアなど、すべてをリングノートに書き込む。図や細かい書き込みもあるので細めの0.38mmのペン先を愛用している。
オフタイム
最近始めた磯釣り。仕事を忘れて無心に魚と戯れる。
趣味の野球ではピッチャー。決め球はスライダー。
PROFILE
プロフィール
大橋 智洋TOMOHIRO OHASHI
2007年入社
三重県四日市市出身。学生時代に東急グルメフロントのカフェでアルバイトをして、人との触れ合いが新鮮で飲食業が面白くなりそのまま入社。
趣味は草野球。最近は釣りも趣味で休日は三浦半島の磯でクロダイを狙う。
好きな食べ物は白身の魚。自社ブランドでは「しぶそば」のかき揚げそばがお気に入り。
資格は、店長職に必要な防火管理者、防災管理者の他、経理財務担当時代に日商簿記3級を取得。その他食品衛生責任者、個人情報保護士を持つ。
モットーは「やり切る」で、成果を出すことにこだわっている。
CAREER PATH
キャリアパス
- 2007年
- 営業サポート部(現営業部 ドトールコーヒーやミスタービーンでスタッフ、店長を経験)
- 2014年
- 経営管理部で経理財務を担当
- 2018年
- 現職