PEOPLE & WORK 人と仕事

店舗業務/店長の仕事

TWG Teaのブランド発展と
人が成長できる場としての店づくりを目指す

TWG Tea自由が丘 店長

山出 裕和

2010年入社

私の仕事

自由が丘の店舗マネジメントとブランド全体の発展を視野に

TWG Teaは、シンガポール創業の世界屈指のラグジュアリーティーブランドで、自由が丘のお店は同ブランドが海外展開した第一号店となります。シンガポールとのフランチャイズ契約により、全ての茶生産国を網羅した最高級の茶葉と手作業の贅沢なティーブレンドを特長としています。ブランドの顔とも呼べる、現代的で端正なティーアクセサリー、お茶を使用した繊細なスイーツやセイボリーと呼ばれる食事も有名です。

私は、TWG Tea自由が丘の店長として、年間の販売計画から店舗運営、料理やデザートの開発、人材育成など、店舗に関わるすべてを担当しています。基幹商品や季節商品の販売拡大など、個店の売上向上も大切な使命ですが、それ以上にブランド全体のイメージ向上や価値向上も大きな使命となっています。たとえば、自由が丘店は店舗面積が広いこともあり、他店の店長候補となる人材を預かり、育てることで、ブランドを支える人材を輩出するなど、人材育成の道場的役割も担っています。ブランド価値向上は、店舗での販売だけではなく、ホテルへの卸売やインターネットでの販売拡大につながり、ブランドの発展に寄与することができます。

仕事の醍醐味と苦労

それぞれのお客さまの満足を演出

TWG Teaは、店舗内に商品案内やブランド解説がなく、説明的な店舗づくりではありません。お越しいただいたお客さまにはまず、空間を楽しんでいただき、お茶の香りを楽しんでいただくという独特の世界観のショップコンセプトとなっています。その中で、ショップスタッフがお客さまをおもてなしし、興味を持っていただいたお茶や商品、あるいはその商品やブランドのバックグラウンドについてお話しすることで、商品を選んでいただいたり、食事を楽しんでいただきます。

お客さまの消費行動はさまざまで、100円のパンで充足される方もいれば、1万円の紅茶を満足して買っていく方もいらっしゃいます。お金の価値観、モノの価値観は人それぞれ異なります。私たちはそれぞれのお客さまに合わせた対応を心掛けており、その結果お客さまに満足してお帰りいただくことにこの仕事の醍醐味があります。

一方、多くのお客さまとのコミュニケーションに時間をかけるので、時間のやりくりやスタッフの配置、お客さまごとの最適な対応には工夫が必要です。常に最善の接客、サービスを目指す当店ならではの悩みだと思っています。

仕事の学び方

自分の考え方を持ってチャレンジすることで成長する

私は上司に恵まれ、若いうちから「まず、やってみろ」と仕事を任せてもらいました。自分で試してみて、結果を見て修正して、またチャレンジする。その繰り返しが自分を成長させたと思っています。思えば、若くて経験もない私に、チャレンジの機会を与えてくれたことはとてもありがたいことだと感謝しています。日々、自分で考えて、試行錯誤することでさまざまな知識やプロセスを習得すると同時に、その過程自体が、仕事の楽しみになってきたと思います。現在は、ひとつの仕事に対してそればかりを追うのではなく、視野を広く持ち、客観的な視点や、違う立場からの見方も考えながら、自分が変化していく様を楽しみながら仕事をしています。

また、TWG Tea自由が丘には、毎月働きたいという人がたくさん訪ねてきて、私が面接を担当しています。新しい人と出会うことで、いろいろな気づきや相手の良いところなどを発見し、学ぶ機会もあります。できるだけ多くの人と出会い、出会った人の良いところを伸ばせるよう意識しています。

今後の目標

人の成長を支える場を作り、食を通じて社会に貢献

お客さまが選んだものを、「有り難うございました」と言ってレジに通すのは、近い将来、ロボットでもできる仕事になるかもしれません。しかし、お客さまとお茶の話をして、共感してもらったり、笑っていただいたりしながら、お店の商品や食事に興味を持っていただくことは、私たち人間にしかできない仕事だと自負しています。今後は、人だからこそできるサービスの追求、さらにはそのサービスをする人の成長を支える企業として、食を通じて社会に貢献していきたいと考えています。

他店に在籍していた時もそうでしたが、飲食店で働く私たちは、常にお客さまから見られています。その一挙手一投足がお客さまを豊かな気持ちにしたり、逆に不快にさせることもあります。特にTWG Teaはサービスや雰囲気も売りなので、このお店に来てその認識が強くなりました。仕事場を人に見られる舞台と意識し、お客さまへの対応だけではなく、食器の持ち方や置き方など、お客さまの感じ方を全身で考えて、細かい部分にも気を配っています。さらに、私自身がお客さまだけではなく、従業員を含め、多くの人を惹きつけられる人物になることで店をまとめ、ブランドの発展を促進していきたいと思います。社会に対して使命感を持って行動できる人が共に働く場所、意識の高い従業員が成長できる場を作っていきたいと考えています。

印象に残るエピソード

楽しくなければ仕事は続かない

東急グルメフロントに入社し、最初にケンタッキー・フライド・チキン鷺沼店に勤務しました。入社したてで覚えることがたくさんあることに加え、忙しさもあって、自分は暗い顔をして仕事をしていたんだと思います。その時、店長から「楽しく仕事をしなきゃ、やっていけないだろう」と激励の言葉をかけてもらいました。業務として淡々と仕事をするのではなく、工夫をしたり、意識的に盛り上げていくことで仕事が楽しくなることを教えていただきました。

またある時、店長と先輩が汗をたくさんかいて仕事をしていることがありました。「どうしたんですか」と聞くと、「一生懸命仕事を頑張ってるんだ」と答えましたが、実は、二人で激辛のカレーを買ってきて食べて汗をかいていたのです。店長特有のジョークだったのです。その種明かしがされたあと、「お前の分も買ってあるぞ」と、私も激辛カレーを食べて一緒に汗をかきました(笑)。また、仕事だけではなく、プライベートでも誘っていただき、お店と一体となって楽しく仕事をすることができました。それからは仕事が楽しく、辛いと思ったことは一度もありません。仕事という二文字にとらわれず、様々な観点から楽しさや変化を探すよう積極的に行動するよう心掛けています。

ONE DAY SCHEDULE

ある日の私

07:00
起床。
10:00
出社。
10:10
メールやシフトを確認。この他、報告書を整理したり、面談予定・販売計画などの書類を確認。
10:10
店内のディスプレイがきちんと展示されているかをチェック。
10:40
シーズン商品および料理メニューの構成や内容確認。
14:00
ちょっと遅めの昼食。
15:00
お客さまにお茶を提供。TWG Tea特有の茶葉の香りが引き立つよう、丁寧に給湯。
15:40
採用面接。
16:20
店舗のオペレーションを確認。日別売上状況をチェックするのも店長の大切な仕事。
17:00
新商品の茶葉の香りと味を自ら確認。
19:00
退社。ときには、友人と共に夕食をエンジョイ。
20:30
帰宅。
21:00
ファイナンシャルプランナーの資格取得に向けて勉強。
24:00
ゆっくりくつろいでから就寝。

私の必携品

ネクタイピン

ケンタッキー・フライド・チキンあざみ野店に勤務していた時、あるベテランのパートさんから、私の仕事全般にわたり、細かく注意や指導を受けていました。その方から海外旅行の土産にいただいたものです。私が持つネクタイピンはこれ1個だけですが、その時の厳しさを思い出す意味で、いつも身に着け気を引き締めています。

思い出の一枚

2019年11月、TWG Tea自由が丘のスタッフとの飲み会の1枚。中央のボーダーの服を着ているのが私です。

PROFILE

プロフィール

山出 裕和HIROKAZU YAMADE

2010年入社/商学部 卒

中学、高校とバスケットボール部に所属。高校は古武術バスケットボールのモデルで有名な学校で、テレビに取り上げられたほか、自身がバスケットボール漫画「クロスオーバー」の主人公のモデルにもなった。
休日は、新しくできたファッションビルやお店、お茶専門店などに出かけ、感度を磨いている。
座右の銘は「馬にはのってみよ、人には添うてみよ」。資格は食品衛生責任者・防火管理者を持ち、現在はファイナンシャルプランナー資格勉強中。
好きな食べ物は、学芸大学のホテルCLASKAのレストラン「キオク」のイングリッシュ・ブレックファスト。

CAREER PATH

キャリアパス

2010年
ケンタッキーフライドチキン鷺沼店〜あざみ野店スタッフ
2012年
ヴィ・ド・フランスカフェ溝の口店〜大岡山店スタッフ
2014年
ヴィ・ド・フランスカフェ大岡山店 店長
2016年
TWGTea自由が丘店 店長
2020年
TWGTea横浜高島屋店 マネージャー