PEOPLE & WORK 人と仕事
店舗業務/店長の仕事
「しぶそば」ならではのブランド力を向上し、
多くの人に愛される駅そばに
営業第一グループ しぶそば市が尾店 店長
小野 みさき
2014年入社
私の仕事
店舗の資源を最大限に活用し、
売上と顧客満足度向上を目指す
しぶそばは、NICOTAMA DAYS CAFEと並び、当社が独自開発したオリジナルブランド事業です。私が店長を務める市が尾店は、田園都市線の市が尾駅の改札外にあり、お客様は、駅を利用される方だけではなく、地域のお住まいの方々など幅広い層にご愛顧いただいています。ご年配のお客様、常連のお客様も多いので、こちらから積極的にお声掛けするなど、温かいコミュニケーションを心掛けた店舗運営を目指しています。
店長の仕事は、接客、調理はもとより、食材や資材の発注や棚卸、スタッフのシフト作成、店舗のコントロール、売上数値管理まで、人や物、店舗運営のすべての管理を任されています。売上やお客様満足度向上のために何が必要かを常に考え、POP(※)の掲示や店頭のポスターを変更するなどの販売促進活動や、仕入れの無駄を減らすなど経費節減まで、細かく気を配っています。
人材管理も重要な仕事です。店舗を運営するには20名ほどのスタッフが必要で、継続して安定的に運営できるように、新規スタッフを採用するほか、スタッフ一人ひとりに気を配って、各人に見合ったトレーニングを実施するなど、店舗全体のレベルアップに努めています。
- 「POP」:「Point of Purchase」の略。店舗にある商品紹介やポスターなどの広告のこと。印象に残るPOPは、販売促進効果が期待できます。
仕事の醍醐味と苦労
自分の引き出しを増やし、店全体で目標達成する喜びを共有
売上目標を達成するためには、自分が頑張るだけではなく、スタッフの協力が欠かせません。そのためには、常に私が細かく指示するのではなく、それぞれのスタッフが高い意識を持って自発的に動けるような店づくりが必要です。全員で頑張った結果、成果が数字となって現れた時は、スタッフにも必ず報告し、頑張ってくれた御礼を伝えます。このように店全体で目標を達成し、喜びを共有できることが、店長の仕事の醍醐味だと思います。
まだ経験が浅いため、他店の店長と比べると、自分の中に目標達成のためのアプローチ手法が少ないと感じることがしばしばあります。このため毎月ある店長会議では、他店の店長が実施してうまくいった試みなどに耳を傾け、何でも吸収して業務に反映するよう努力しています。また、しぶそばだけではなく、研修やイベントなどの機会を利用し、他ブランドの店長とも積極的に情報交換して、引き出しを増やす工夫をしています。
仕事の学び方
他者に謙虚に学ぶ心を
わからないことにぶつかったときには、まずは自分で挑戦してみます。それでも行き詰まったり、うまく行かなかったときには、問題点を整理した上で先輩や上司に聞きます。また、質問の答えやヒントを持っているのは、スタッフやお客様であることも多くあります。
店にはベテランスタッフも多く、より清潔な店舗環境への改善方法や、美味しそうに見える盛り付け方など、いろいろな技術や知識をお持ちです。最初は立場的にも聞きづらく遠慮していましたが、今では素直に質問し、スキルを自分だけで吸収するのではなく、店全体で共有できるよう心掛けています。また、少しでも商品開発のヒントにするために、馴染みのお客様には新商品の率直な感想を伺うようにしております。
店長になり、より良い店舗運営には、他者に謙虚に学ぶ心が重要だと改めて気付かされました。周囲にアンテナを張り巡らし、自分だけでは気付くことのできないアイデアや考え方を探すことが、とても重要だと思っています。
今後の目標
夢はフランチャイズ化。「しぶそば」全体のブランディングを手がけたい
しぶそばは、東急グルメフロントのオリジナルブランドであることから利益率も高く、当社の事業を支える重要な柱です。私は入社以来、しぶそば一筋で日々、商品の品質やサービスの追求、スタッフの指導を積み重ね、ブランド力向上を目指してきました。
しぶそばは多くある駅そばの中でも、店舗がきれいで、品質にこだわり、女性でも入りやすいなどの特長を持つ、差別化された素晴らしい店舗だと思っています。それを際立たせることで、より広く、より多くの人に愛されるブランドに育てることができると考えます。
まだ立場は一店長ですが、将来はしぶそばのブランディングを手がけ、フランチャイズ化し、多くの店舗展開をする仕事に挑戦するのが私の目標です。
印象に残るエピソード
可能性を閉ざしていた自分に気づき発奮
店長になる前、渋谷にある「本家しぶそば」で社員スタッフとして勤務していた時のことです。他店から異動してきた方に「この店は店長が全部やっていて大変ですね」と言われました。そのとき初めて、「自分の役割はここまで」、「自分の能力でできる範囲はこれだけ」と自分の仕事の限界を無意識に作り、「店長は忙しくて当然」と考え、店長に全てを任せっぱなしにしていた自分に気づき、はっとしました。
もっといろいろな業務に挑戦してステップアップできる機会があるにも関わらず、自分の可能性に蓋をしていたことを大いに反省しました。それからはできるだけ店長のサポートをしながら、自分のできることを少しでも増やそうという意識で仕事に取り組みました。不思議なことに、そこから自分は加速度的に成長することができたと思っています。人はやろうと思えば、幾らでもできるものなのです。
ONE DAY SCHEDULE
ある日の私
- 04:40
- 起床。今では目覚まし時計に頼らなくても自然と目が覚めます。
- 05:40
- 出社。通勤時間は30分ほど。※中番は9時、夜番は14時に出社。
- 05:45
- メールや業務ノートを確認。前日の売上をチェックする。遅番でこんなに売れたんだなど、数字を見ながら原因を考えるのも仕事。
- 05:55
- 朝のピークタイムに向けて仕込みをする。出勤前にそばを食べる人がこれほど多いことに、仕事をして改めて気付きました。
- 09:45
- 朝の売れ行きをチェックし、足りない食材を発注。取り過ぎないように、適切な発注量を探るところが難しいところ。
- 10:00
- 空いている時間を見計らって、店内で昼食を。ほっと一息つく瞬間です。しぶそばのかき揚げが好物です。近くのスーパーで総菜を買うことも。
- 11:00
- 15時頃までが昼のピークタイム。忙しい中でも、自分とスタッフの笑顔、そして店内の清潔さには常に気を配ります。
- 15:30
- ピークが落ち着いた時間を利用して事務作業。円滑な業務遂行のために必要な時間です。
- 16:00
- 退社。お気に入りの店でゆっくりしてから、夕食の献立を考え買い物を。
- 18:00
- 帰宅。最近結婚したばかりで、夫の帰りを待ちながら夕食を作り、掃除も短時間で終わらせ、ゆっくりゲームを。
- 20:00
- 夫が帰宅すると二人で夕食を食べながら、今日一日の話で盛り上がります。
- 21:30
- 気分で入浴剤を選び、明日への活力をチャージ。
- 23:00
- 就寝。明日も早番なので早めの就寝を心掛けています。
私の必携品
ベビーローション
水仕事が多く手が荒れがちなので、スキンケアは欠かせません。このローションは香りもなく、飲食店勤めでも使える優れもののアイテムです!
思い出の一枚
2018年8月、夏休みを利用し夫と香川県に旅行に行きました。写真は、潮の満ち引きによって道が現れたり消えたりする小豆島のエンジェルロード。人気のスポットです!
PROFILE
プロフィール
小野 みさきMISAKI ONO
2014年入社/文学部 史学科 卒
中学・高校はテニス部、高校では手話同好会に所属。
大学ではコンビニやラーメン店、東急電鉄駅係員などのアルバイトを経験。この時、東急沿線の駅を中心にした接客の仕事に興味を持ち、東急グルメフロントに入社。
好きな言葉は「感謝の心が人を育て、感謝の心が自分を磨く」
資格は日本漢字能力検定2級、サービス接遇検定2級を取得。
好きな食べ物は、「ミスタービーン」の豆乳やき。家族もお気に入りの一品。
CAREER PATH
キャリアパス
- 2014年
- しぶそば長津田店
- 2016年
- しぶそば二子玉川店
- 2017年
- 本家しぶそば
- 2017年
- しぶそば市が尾店
- 2019年
- しぶそば長津田店
- 2021年
- しぶそば池上店