PEOPLE & WORK 人と仕事
店舗業務/スタッフの仕事
毎日の試行錯誤の連続が
自分を成長させる
ヴィ・ド・フランス・カフェ 長津田店
高橋 佳矢乃
2021年入社
私の仕事
店舗が円滑に回るよう、全体に目配りし、売上と収益アップに貢献
ヴィ・ド・フランスカフェ長津田店は、東急田園都市線とJR横浜線が乗り入れる長津田駅構内にあり、多くの乗降客にご利用いただいています。店舗はパート・アルバイトを含め、一日で約15名が従事しています。私の役割は店長をサポートすべく、店舗が円滑に運営できるように、商品や売上の管理から、パート・アルバイトなどスタッフの予定づくりまで、店舗全体のコントロールを担っています。
店舗の業務は、「販売」、「ベイク」、「サンド」の3つのセクションがあります。「販売」は店内で接客やレジ打ちのほか、ドリンク製造や店内の定期的清掃、品出しを行います。「ベイク」はパンの製造を担当し、パン生地の解凍から成形、焼成、仕上げまでを行います。「サンド」は、サンドイッチやサラダを製造しています。
長津田店では、朝の通勤ラッシュ時、昼のランチタイム、夜の帰宅ラッシュ時と、1日に3回のピークタイムがあります。特にランチタイムは、駅周辺にカフェやレストランがあまりないこともあり、店内が満席になるほど忙しくなります。私は、混雑状況やその日の人の流れを見ながら、パンの製造個数を増減したり、ロスを出さないために閉店前に割引や呼び込みを行ったりして、いかに売上を伸ばすかに腐心しています。そのためには、常に、品出しや販売が円滑に回っているか、店内清掃が行き届いているかなど、店舗全体を注視しながら、スタッフに指示を出したり、人手が足りない場合は、各セクションにフォローに入るなどしています。
仕事の醍醐味と苦労
売れ行きを予測する難しさと面白さ
店の売上は毎日変化します。たとえば、長津田駅はこどもの国線も出ているので、休日にはお子様連れのお客様で混雑しますが、天気や気温によって人手は変動します。また、当店はイートイン率が高いのですが、これも日によって混雑状況が変わってきます。
商品の売れ筋も毎日同じではありません。先週はクロワッサンが売れていたのに、今週は全然売れていないとか、いつもはあまり売れない商品が、昨日は飛ぶように売れたのでたくさん仕込んだら、今日は売れないとか・・・。その日に売れる量や商品を予測することは本当に難しいものです。
毎日、悩みながら調整していますが、うまくいく日もあれば、大きく外してしまう日もあります。自分の予測が当たった時は嬉しいのですが、100%うまくいくことはなかなかありません。しかし、色々と考えても、その通りにならないことがあるのは、面白いところでもあります。前回の大失敗が次にはちょっとだけの失敗に変わり、その次には少しの成功になる。こういった日々の試行錯誤と創意工夫の連続が、この仕事の醍醐味だと感じています。
仕事の学び方
コミュニケーションの重要さを
改めて知る
私の仕事は、お客さまはもちろん、店長やアルバイト・パートのスタッフなど、多くの人との関わりの中で成り立っています。その中で重要なことは、「自分の当たり前」は「他の人にとっての当たり前」ではないことを認識することだと感じています。
長津田店では、パンの冷生地を階下の冷凍庫から上の厨房まで運ばなければいけません。私は、翌日のスムーズな作業のために、前日夜にある程度の分量を運んでおくことが当たり前と考え、自ら運んでいました。しかし、前日、他の人が遅番の時は、運んでいないことがあり、「なんで運んでおいてくれないのだろう」と不満に思うことがありました。しかし、自分が当たり前にやっていることだから、当然、他の人も真似をしてやってくれるだろうと考えることが、間違いであることに気づきました。やって欲しいことがあれば、きちんと口頭やメモで伝えなければなりません。そうすることで、余計なミスやコミュニケーションミスが防げます。飲食業では、このようなコミュケーションが最も大切なのです。
今後の目標
商品・サービスのクオリティと
作業効率の両立を目指したい
私が目標とするのは、商品・サービスのクオリティと、作業効率の両方を実現する店舗づくりです。
最初に配属されたヴィ・ド・フランス・カフェ中央林間店では、作業スピードの効率化を追求していました。その結果、スタッフ一人当たりの一時間単位の売上高を意味する「人時売上(にんじうりあげ)」が、当社の同ブランド店舗の中で一番高く、収益性の高い運営を行っていました。一方、現在の長津田店は、何よりも商品のクオリティを重視しており、パンの見た目や味は店舗の中で一番だと思っています。ベテランスタッフの方々がパン作りにこだわりをもっていただいており、お客様の中には「いろいろな店を見ましたが、この店のパンが一番きれいですね」と誉めてくださる方がいます。
二つの店舗は、それぞれ異なった強みを生かして店舗運営を行っています。両方の店舗を経験したことから、スピードとクオリティ、この両者の良さを両立させた店舗づくりができたらと思います。現在の店の商品のクオリティをそのままに、スピードと効率にも目を光らせ、少しでも人時売上をアップできるよう取り組んでいけたら、さらにいい店舗になるのではと思っています。
印象に残るエピソード
人とのつながりこそ、自分の財産
入社直後、リトルマーメイドのパンを駅前の東急ストアの前で外販する経験をしました。新人研修の一環ということで、ヴィ・ド・フランス・カフェやミスタードーナツ、しぶそばなど、さまざまな業態のマネージャーが付き添い、外販前のクリームパンの仕上げから搬入、清算、最後の片付けまで指導していただきました。入社間もなく、初めてお会いする方ばかりだったので、とても緊張したのを覚えています。その中で、仕上げのコツやマネージャーの方々のさまざまな経験談を伺ったことは、楽しくも、ためになる想い出になっています。
お世話になったマネージャーの皆さまとは、その後もいろいろなところでお会いする機会があります。その時は、外販の時の想い出や最近の仕事の状況など、さまざまな話題に花が咲きます。そして、「仕事が順調かどうか」など、いつまでも私のことを気にかけていただいています。仕事で出会った縁やお世話になった方々とのつながりの大切さを感じています。
同期とは、入社後、それぞれ別の店舗に分かれるため、横のつながりがあまりないのではと思っていましたが、いろいろな場面で会う機会もあり、同期の結束もあります。上司や先輩、そして他の業態の方々など、些細な機会でも一度つながった縁は大切にしなければいけないと感じています。
ONE DAY SCHEDULE
ある日の私
- 04:15
- 起床。早番の日は寝坊しないように、毎回必死の思いで起きています。
- 04:55
- まだ暗い中、いざ出勤。バス停まで少し歩くのですが、気持ちがいいものです。
- 05:55
- 勤務開始。パンがあっという間に膨らんでしまうので、時間との勝負です。
- 10:00
- 他のスタッフに引継ぎをして、事務所で休憩し早めの昼食。
- 11:00
- ランチタイム前に、パンを品切れにしないように準備をします。
- 12:00
- 一日の中で最も忙しくなる時間帯。いつでもフォローに入れるように、販売の様子を見ながら作業します。
- 14:00
- 入金と両替に銀行へ。その後、食材と冷生地の発注をします。
- 15:00
- 厨房や販売の引継ぎをして退勤。お店のパンを買って帰ることもあります。
- 16:00
- 帰宅。YouTubeを観ながらまったり過ごします。
- 18:00
- 夕食には得意料理のビビンバを作って食べることも。
- 22:30
- 就寝。翌日も早番の日は早めに入浴して、遅くても23時には寝るようにしています。
私の必携品
ハンドクリーム
水仕事が多く、手が荒れるのを防ぐため、ハンドクリームは手放せません。お気に入りは「CICA Q10」です。
思い出の一枚
誕生日に仲の良い同期3人でディズニーシーに行った時の写真です。好きな人たちと好きな場所に行けてとても幸せでした。
PROFILE
プロフィール
高橋 佳矢乃KAYANO TAKAHASHI
2021年入社/経営学部 卒
幼稚園からピアノを習い、高校では軽音楽部でバンドを結成、ドラムを担当。高校時代、英検二級を取得。
東急田園都市線で育ったことから、就職では東急グループの企業を探したのが東急グルメフロント入社のきっかけ。
趣味は「劇団四季」などのミュージカル鑑賞。好きな映画はディズニー映画「ノートルダムの鐘」、「アラジン」。音楽では K-POPやミュージカル音楽を好む。
好きな言葉は、「有終の美」。文字や響きが美しく、由来も好きなので。
好きな食べ物は韓国料理。中でもビビンバが好きで、自分でも作る。ヴィドフランスでは「ショコラフランス」がお気に入り。
CAREER PATH
キャリアパス
- 2021年
- ヴィ・ド・フランス・カフェ中央林間店(新入社員研修として1カ月間)
- 2022年
- ヴィ・ド・フランス・カフェ長津田店