PEOPLE & WORK 人と仕事
本部業務/営業部門の仕事
現場の声を傾聴し
ブランドの発展を思案する
営業部 ドトールコーヒー、ラーメン担当 マネージャー
川口 敢
1997年入社(新卒採用)
私の仕事
各店舗の課題から営業計画を立案
私は現在、東急グルメフロントが経営する「ドトールコーヒーショップ(以下ドトール)」全店および、ラーメン店「満龍」を担当しています。ドトールは当社がフランチャイジーとして経営している鷺沼・雪が谷・不動前・梶が谷・たまプラーザ・世田谷ビジネススクエアの全6店舗について、エリアマネージャーとして営業を統括しています。このうち梶が谷は、店長も兼務。満龍は札幌に本店があるラーメン店のフランチャイズ店舗で、センター南駅の1店舗のみですが、同じく店舗の運営を管理しています。
店舗マネジメントの基本は、まず売上や原価・人件費等の数値分析を行い、改善点を店舗にフィードバックすることです。その課題を解決すべく営業計画を立て、それぞれの店舗の戦略を店長と一緒に考えていきます。特に大切なのは人員配置です。適正な人数が各店に配置されていないと、十分な対応ができず、お客さまに満足してもらえませんし、店としては利益機会を失ってしまいます。そのため、各店の人員配置状況や採用計画を、感覚ではなく数値化して示し、欠員を出さないように指導しています。
マネージャーとしては常に数字を求められますが、実際に店舗を切り盛りする主体はパートやアルバイトの方々で、目標値だけを言っても響きません。どうしたらお客さまに喜んでいただけるかをチーム一丸となって考え、遂行することを中心に指導しています。とりわけ、QSC(※)の徹底には力を入れています。
- 「QSC」:飲食業界で基本となる行動指標で、Quality(品質)、Service(接客)、Cleanliness(清潔さ)の略。
仕事の醍醐味と苦労
全員で目標達成の喜びを共有
私が担当する店舗は、一つひとつの店の規模は大きくありませんが、合わせると年商数億円の規模になります。そのような大きな数字を任せていただき、私の手腕で会社の利益を支えていると思えることが仕事のやりがいです。
目標を達成することは簡単ではありませんが、そのプロセスを自分なりに考え、チャレンジすることを楽しみに感じています。また、一人ではできないことも、店長や従業員をはじめ、全員の力を合わせることで目標を達成し、喜びを共有できることも仕事の大きな魅力といえるでしょう。
運営管理において、マネジメントする対象であるモノや金、情報には感情はないので、ドライに分析することができます。しかし、店舗運営を担っているのは生身の人間であり、人にはそれぞれの考え方・感じ方・想いがあります。そのような人々に、自分の考えをどのように伝え、動いてもらうか? それには正解がないのかもしれません。その時々、状況に合わせて対応しなければならないので、その部分は試行錯誤しています。
仕事の学び方
失敗から学ぶ成長の糧
これまで多くの様々なブランドを経験し、新しい店に出会う度にそのやり方や特徴などを学び吸収してきました。これまで20年以上の飲食店キャリアがありますが、今でも日々勉強だと考えています。
何をするにも、失敗と成功があります。私の場合、どちらかというと失敗だらけですが、その失敗をどのように解決するかを考えることで、毎回成長してきたと思っています。若い店長から教えられることもあります。私たちが若い頃とは時代も変わっていますし、アルバイトやお客さまのカラーも変化しています。若い店長がそれぞれの個性に合わせて店を切り盛りしており、その感性や考え方は新鮮で、学ぶところがたくさんあります。
今後の目標
会社を大きくしたい
現在は自分の担当店舗の目標達成のために頑張っていますが、どの店舗を担当していても、その先には会社の発展という大きなビジョンを持っています。会社の規模をもっと大きくしたいという夢に向かい、日々頑張っています。
会社の発展ということでいえば、最も大事なのはサービスを提供する「人」であると考えています。そのため、将来は店舗運営だけではなく、将来の会社を支える新卒の採用や、人材育成の仕事にも取り組んでみたいと思っています。
印象に残るエピソード
人を動かす難しさを痛感
入社後、店長業務に懸命に取り組み、順調に自分の成長を感じてきましたが、初めて壁にぶつかったと思ったのは、本部でベーカリー業態のアシスタントマネージャーを担当した時でした。
店舗勤務での店長業務と、本部での運営管理業務は全く違います。複数店舗を担当し、自分ではこうしたいと思っていても、実際に営業しているのは店舗の社員やパート・アルバイトなどの従業員です。しかも、現場に伝えるのは、店長というワンクッションを通して伝えなければなりません。最初は、どのように現場に伝えるのが効果的なのか、まったくわかりませんでした。
最初は、自分だったらこうやるのにという感覚で指導をしていましたが、やるのは自分ではありません。私とは別の人間が、各人の考え方で動いているということを理解するのに時間がかかりました。自分でやるのではなく、やってもらうということの難しさを痛感した経験でした。今でもそこが課題ですが、私の意図を現場で理解してもらい、改善の目標を達成できた時は、自分で仕事をして得たものとより数倍も喜びが得られることを知ることができました。苦労は多いですが、現場や店長とは違う喜びがあるのが、マネージャー業務です。
ONE DAY SCHEDULE
ある日の私
- 6:00
- 起床。愛犬レオと遊ぶ。室内犬なので室内で遊び、ご飯をあげるのが日課。
- 6:30
- 朝食。平日は基本納豆です。休みの日は食パンを食べます。
- 9:00
出発。まずは店舗を巡回します。9時頃にはモーニングの時間が落ち着き、店舗の店長、リーダーの時間が取れるので、話を聞き、状況の確認をします。
- 11:30
ランチタイムに2店舗目を巡回し、お昼のピークタイムオペレーション状況を確認します。ピークタイムなので、じっくり話すというより、普段の会話をするような感じです。
- 14:00
帰社後、会議資料、報告資料、月次業務等のデスクワークを。
- 16:00
臨店に向かいます。
- 19:00
- 退社。あまり飲みに行くことはなく、直帰が多いです。
- 20:00
- 夕食後、妻と話をしながら好きなテレビ番組を見ます。
- 21:00
- 入浴後、ビデオ等を見てくつろぎタイム。
- 24:00
- 翌日の予定確認と仕事イメージをしてから、就寝します。
私の必携品
スマホ、手帳、ノート、ドライバー、メジャー
店舗でマシンなどの修理やメンテナンスにとっさに対応しなければいけない時のため、ドライバーやメジャーを常時携行しています。
思い出の写真
2019年11月 オープンしたばかりの南町田のグランベリーパークにて。最近は、ペットOKの施設が増えたので、愛犬レオと一緒に出掛ける回数が増えました。
2016年9月 妻と京都の宇治平等院にて。二人とも京都が好きで、休みが取れれば旅行に行きます。私は幕末ゆかりの地を巡るのが好きで、妻は平安時代の雰囲気のある場所が好みです。
PROFILE
プロフィール
川口 敢ISAMU KAWAGUCHI
1997年入社/文学部 史学科 卒
中学から大学まで、陸上部に所属。1500メートルからフルマラソンまで、長距離選手として活動。社会人となってからも、東京マラソンや横浜マラソンに出場した。
最近結婚し、休日は夫婦でランチを楽しんだり、愛犬のマルチーズと遊ぶ。
映画はスティーブン・キング系のサスペンスや邦画を好む。音楽で聴くのはヘヴィメタ(ジューダスプリースト)。
好きな言葉は、「Don't think, feel.」(映画「燃えよドラゴン」のフレーズ)。
好きな食べ物は、最近チーズに凝り、「イタリアチーズの王様」と呼ばれる「パルミジャーノ・レッジャーノ」に夢中。特に樽のようなパルミジャーノ・レッジャーノの上で和えたスパゲッティーやリゾットが好物。
CAREER PATH
キャリアパス
- 1997年
- ケンタッキー・フライド・チキン 宮崎台店 スタッフ
- 1998年
- ケンタッキー・フライド・チキン 市が尾店 スタッフ
- 2000年
- ケンタッキー・フライド・チキン 鷺沼店 スタッフ
- 2002年
- ケンタッキー・フライド・チキン 宮前平店 店長
- 2004年
- ケンタッキー・フライド・チキン 鷺沼店 店長
- 2006年
- ケンタッキー・フライド・チキン 青葉台店 店長
- 2008年
- ケンタッキー・フライド・チキン 南市が尾店 店長兼務
- 2009年
- ベイクショップ 神戸屋鷺沼店 店長
- 2010年
- リトルマーメイド 鷺沼店 店長
- 2011年
- ヴィ・ド・フランスカフェ、リトルマーメイド 担当アシスタントマネージャー
- 2013年
- ヴィ・ド・フランスカフェ 担当マネージャー
- 2015年
- ドトールコーヒーショップ 担当マネージャー
- 2017年
- ドトールコーヒーショップ、ラーメン 担当マネージャー
- 2020年
- ケンタッキー・フライド・チキン マネージャー